黒帯とは、単なる技術の証ではなく空手道に生きる覚悟と責任の象徴である。
沖縄剛柔流の伝統を継承する者として黒帯を締める者は、技と心を一つにし日々の鍛錬を怠らず、 常に謙虚で誠実であらねばならない。
剛の力に驕ることなく、柔の心をもって人に接し、争いを避け、和を尊ぶこと。
その姿勢こそが、空手家として真に立派な在り方である。
黒帯の心得とは、次のような道を指し示すものである。
• 自律:己を律し、常に正しい行動をとる。
• 謙虚:技に溺れず、常に学ぶ姿勢を忘れない。
• 責任:後進の模範となり、空手の精神を正しく伝える。
• 礼節:礼に始まり礼に終わる、武道の根本を守る。
• 感謝:師、仲間、家族、すべての支えに感謝の心をもつ。
黒帯はゴールではなく、道の始まり。
その一歩一歩に魂を込め、武道を通して己を磨き、人としての成長を続けていく。
それが、拳志会関西における「黒帯の心得」である。